花を贈りたいけれど、どうやって頼めばいいのか分からない?

花を贈りたいけれど、花屋さんは「値段が分からなくて怖い」「注文の仕方がわからない」とよく相談されます。自力で花を注文してもらうために、いつも伝えていることをまとめました。ポイントは3つだけ。なぜそんな事を相談されるかというと昔、花の仕事をしていたからです。

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花を贈りたいけれど「値段が分からなくて怖い」「注文の仕方がわからない」

ときどき 友人から相談されるのですが、花を贈りたいけれど、花屋さんは「値段が分からなくて怖い」とか「注文の仕方がわからない」と思ってる人が結構います。

「予算を伝えたらいいよ!」と伝えると「でも、しょぼかったらかっこ悪いし…」

相場が分からないし、自分の予算と完成品の見積もりができないため不安なのだそうです。

最近は「ネットで注文しても大丈夫?」みたいなことも聞かれます。

大丈夫かどうかは、その花屋さんによるけど…

よくよく聞いてみると、写真が信用できないとのこと。

何度か自分で花を頼んだり、お気に入りの花屋さんがある人は経験上「大体これくらい」という感覚がありますが、滅多に花を買わないし、花屋に慣れていない人は難しく不安になってしまうのだと思います。

友人が自分と同じエリアいれば、おすすめの花屋さんをピックアップして紹介するですが、毎回そうもいきません。

そして、自分がうまくアドバイスできないと注文代行をすることになります。暇な時ならいいのですが…

友人に自力で花を注文してもらうために、いつも伝えていることがあります。とにかくこれだけ伝えれば大丈夫!と伝えて、あとは頑張れ!と送り出します。

ネット注文するときの花屋さんの選び方で、特に気をつけてほしい事もまとめました。

花の注文、見本も値札もないとき伝える3つのこと

「花を贈りたいけど、値段が分からなくて怖い」回らないお寿司屋さんの様に、値段が書いてない花屋さんがあります。街中の個人店は大抵、完成品が置いてないし切り花に値札ももないところが今でも多いです。

なぜかというと、面倒だからです。週に何度も仕入れて、季節によっては昨日と今日で花の状態が全く変わります。買う側からしたら不親切でしかないのですが従業員の少ない花屋さんはそこに時間を掛けれない。

最近は、駅ナカや駅ビルのお花屋さんは、完成品の花束があって値札も付いているところが多いのですが、値段が書いてなかったら不安になるのも当然です。

花屋さんに直接行って注文できる場合、これ伝えればOKだから!と言っている3つのことがあります。

日付と届けてもらう場合の場所は、店員さんが必ず聞いてくるので省きます。遠方の場合については、後述のネット注文で解説します。

注文するときに伝えるのは3つだけです。

花屋で伝えること3つ
  • 贈る目的と相手
  • 予算
  • 形と重要視するポイント

はい。これでもう花屋さんで注文できますね!

大切なのは贈る相手と重要視するポイント

リストの説明です。一応理由を説明しますが、リストを見て伝える言葉が思い浮かんだなら、この先の理由を読む必要はないと思うので、早速花屋へ向かってください。

贈る目的と相手

贈る目的は、誕生日・冠婚葬祭・開店・引っ越し・発表会・出産・入学や卒業・昇進・就職や退職・母の日や父の日・プロポーズなど贈る目的で誰に贈るか察しが付くものもあれば、性別や子供か大人か個人か会社かお店か分からないものもあります。相手を伝えないと、お堅い取引先男性の定年退職にめちゃくちゃ可愛らしいピンクの花束を渡すことになるかもしれません。そのため、相手の性別や大体の年齢を伝えると店員さんが無難にチョイスしてくれます。

お店によっては、店員さんが相手の好みやどんな雰囲気の人かを聞いてくるので、自分が思う相手の印象を応えればOK。「元気な人」「おとなしい感じの人」「可愛い感じの人」「良く分からないけどいつも黒い服を着てる」みたいなことでもいいので、その人の雰囲気を伝えます。

予算

予算を伝えればその金額の花束を作ってもらえます。「4,000~5,000円でお願いします」といったら5,000円の花束になります。この場合、4,000円なのか5,000円なのかはっきり伝えましょう。

よく聞かれるのが、「普通いくらくらい?」です。これは、個人としての付き合いか、会社としての付き合いか、また相手の業種や立場によっても違います。決まった価格があるわけではないのですが、毎回聞かれるので、自分は個人として贈る場合の目安を以下の様に答えています。

気軽な関係、友人や家族へ手土産 2,000~4,000円

気軽な関係、友人や家族の特別な日 5,000円〜

お世話になった方の記念日 5,000円~

友人の店、会社の記念日 10,000円~

重要人物とその会社 30,000円~

実際、花屋に勤めていた時に多かった注文の価格帯です。もう少し予算があるのなら、5,000円未満は+2,000~3,000円、10,000円以上は+5,000円で見栄えがワンランク上がります。

形と重要視するポイント

形は、あとで花瓶に入れるタイプの花束か、器に入っていてそのまま飾れるアレンジメント、店の入口や外に飾るスタンドのどれか。お見舞いや新築の場合は、花瓶がないことを想定してアレンジメントにします。アレンジメントは手入れも楽です。

重要視するポイントは、ボリューム重視か大きさよりも質感重視のどちらか。

花は、価格=大きさではありません。花束やアレンジの大きさは使う花の種類によって変わります。もちろんお店によっても違います。大きさが気になるなら、それを伝えて奥のが無難です。ボリューム重視ならストレートに「ボリュームが欲しい」「見栄えがあって華やかに」のように言えば伝わります。大きさよりも質を重視したいなら「品良く」「スタイリッシュに」などと伝えます。「南国風」「モダン」「ナチュラル」といったイメージを伝えると、質感や花のジャンルを指定して要望を伝えることもできます。

「本当に写真と同じものが届くのか?」最近増えてきた花のネット注文

ネット注文する場合、花束の価格とイメージ写真が確認できる上に、決済まで完結できて便利です。ネット販売のお店も増えてきたので、選択肢が増えていい感じです。数年前と比べ、クオリティも高くなってきてると感じます。

「本当に写真と同じものが届くのか?」デザインはお店によりますが、大抵はイメージ写真通りのものが届きます。花は植物なので、生花専用の箱で食品と同じクール便で配送されます。

お店がしっかり梱包してくれていても、運ぶ最中に中身が崩れることがありますが、落としたり、激しく揺れない限りちゃんと届きます。

もちろん、口コミも重要ですが、気を付けたいのは長距離の配達の場合です。配達に数日かかる遠方へ贈る場合は、送る相手のエリアに近い場所の花屋さんで注文する方が良いです。長時間の配送中に水が切れて枯れることがあります。

自分も遠方へ送る時は、信頼できる実績のある花屋さんへ依頼し、移動時間の長さを踏まえた花選びや形を慎重に相談します。そのくらい、気を遣います。

とはいえ、おしゃれでハイクオリティなお花屋さんがある場所は限られています。どうしても遠方へ贈る場合は、ネットでも、店舗でも購入前に送り先が遠方であることを相談する方が良いでしょう。

ネット注文は法事の時に役に立つ。

何を贈るかは選べますが、どうしても花を送る必要に迫られる時、法事の場合です。ネット注文が便利です。その場合は、遠くから送るよりも斎場やお寺、教会の周辺の花屋さんを選んだ方が安心です。花にも、その地域や宗派独特のマナーやしきたりがあったりします。

地元の花屋さんを探すか、斎場やお寺へ直接連絡してお得意の花屋さんを教えてもらうのも良いです。

先日も、友人から法事のお花を相談されましたが、調べてみると街の中心地から離れたお店は結講な確率でネットにサンプル写真がありません。定休日が変わっていたり、その日は指定の時間に届けられないと言われる事もあります。面倒ですが直接電話して配達できるかを確認しました。ネット決済だけは対応していたので、それだけでも大変便利な時代だなと感じます。

超初心者の方へ。花屋の店員は不愛想な人が多い。本屋の様に通りすがりに寄ってOK

生花店の店員さんは、不愛想な人が多いです。そんなことを聞いたら「余計に入りづらいではないか」と思うかもしれませんが、本屋の店員さんをイメージしてもらえれば、緊張する事もないと思います。

書店では、立ち読みや新作のチェックだけして帰る人が多いですし、書店に入って来た人にいちいち注文を聞いたりしません。花屋も同じです。ふらっと立ち寄って花を見て買わずに帰る人が多いので、挨拶だけだったり「いらっしゃいませ」すらないお店もあります。

駅ナカやデパートに入っているような花屋さんは接客もしっかりしていますが、大抵は、こちらが話しかけるまで黙々と作業を続けている店員さんが多いです。

「なんか感じ悪いな」と思わずに本屋と同じと思って気軽にふらっと立ち寄って、置いてある花と雰囲気をリサーチしてからどこで注文しようか決めてもいいのです。欲しいものがある時は、作業中でも気にせず声をかけましょう。

最後に花屋で注文するときに伝える事リストまとめ。

花屋で花を注文するとき伝えることリストを紹介しました。「上手に注文しなきゃ」と考えずに最低限この3つを伝えれば大丈夫です。

  • 贈る目的と相手
  • 予算
  • 形と重要視するポイント

あとは店員さんとの会話の中で、いくつか候補のパターンを説明してくれたり、季節によっておすすめの花を紹介してくれるかもしれません。 実際に花を束ねながら花選びをさせてくれる店もあります。

花のマナーを気にする人も多いですが、確かに事前に調べて置いて損はありません。 しかし、せっかく目の前にプロがいるのですから、聞いた方が早いと思いませんか? 店員さんは決して、マナーを知らない事をさげすんだりしません。 むしろ、分からないと伝えた方が親身になってくれます。 ネットにある一般的なマナーとは別に、業界や地域ごとに暗黙の了解となっているルールがあったりします。 そういったことは、場数を踏んでいる花屋さんや地域に根付いている花屋の店員さんの方が詳しいです。

花屋は気張って行くところではないのです! 素敵な贈り物ができることを願っています。