ストレスとの付き合い方

自分なりのストレスとの付き合い方についての記事です。セルフマネジメントやストレス解消方法、ストレスを減らすために自分でできること、誰かに頼ることや環境づくりなどを取り上げています。自分に適した方法を見つけること、自己の心の叫びを聞いてあげることの重要性について考えています。

ストレス管理、セルフマネジメントは言葉以上に難しい。

誰もが社会に属して生きて、自分の矜持と社会性を両立させることに悩んでいるのだと思う。

自分に適したセルフマネジメント方法を見つけるのは、とても時間がかかる様に感じる。

趣味、ストレス解消方法、リラックス方法、外での自分、内なる自分、うまくやりくりして生きている人はどのくらいいるのだろう。

自我を抑えすぎると自己消化できずに心が破綻してしまうし、社会性を抑えすぎると節度や協調性がないと言われる。

自分のストレスを抑えながら、社会に求めたれる協調性を満たすには、常に押す引くのバランスを取りながコントロールしていくしかないのだけれど、容易ではない。

人それぞれにキャパシティが違い、得意不得意も違う。

残念ながらここ数年、心を病んで仕事から離脱してゆく同業者も多い。

戻って来れるのだろうか?新たに快適な環境と生き方を見つけられる様に願っているが、これは他人ごとではない。

必要なら棘だらけの殻に閉じ籠ってもいいんだよ

他の何者でもない自分という個性、自分の最大の理解者は自分でしかなく

破綻しそうなとき逃げ込める最後の砦は、自分で用意しておく必要がある。

非常時は安全な砦に逃げ込んで、シャッターを下ろし閉じこもることも必要だ。

自分にしか自分の心の叫びを聞いてあげることができないのだから。

時には自分を甘やかすこと、人に甘えることも大切なのかもしれない。

「必要なら棘だらけの殻に閉じこもってもいいんだよ」

大好きな人生の先輩が、こんな優しい言葉を贈ってくれました。

いざという時には、殻に閉じ籠れば良い。しかし、この手段は頻繁には使えない。

できれば非常事態になる前に、適度にセルフマネジメントをして心のバランスを保ちたい。

殻に閉じ籠って社会との交流を断つのはリスクもあって、空白の時間が増えるほど社会復帰のハードルが上がってしまう。

自分には最後の砦があると思いながらも、少しの軌道修正で日常を快適に暮らせるように、自分なりのストレスとの付き合い方をみつけたい。

ストレスの元を減らす

HSPのことを知ってから、自分にはストレスと感じてしまうことが人より多めと分かった。

ストレス解消方法の前に、ストレスとなる元を減らすように意識してみようと思う。

ストレスには、「こうしなければならない」と思い込んでいたり、「自分でやらなければ」と思い込んで人に頼ることを避けて自ら増やしているストレスと、

環境によって、多くのことが気になってしまい、流れ込んでくる情報と刺激がストレスになる場合とがあるらしい。

前者の自らストレスを増やしている場合については、

自分で意識的にコミュニケーションを取って誰かを頼ったり、困っていることを素直に言葉にしてみることで随分と減らせると分かった。

頼るにも理由を付けないとお願いできない性分のため、「手がとどかないから取ってほしい」「頭が痛くて動けないから代わりにやってほしい」といったように、本当に自力でできない時しか頼れない。

なぜか、自分で人に頼るためのハードルを高く設定していた。

もっと気軽に「困ったなぁ」っと思った時点で、困ったことをそのまま口に出してみることにした。

これが予想以上に効力があって、困ったなぁのボヤキが聞こえた家族や友人、パートナーは快く助けてくれるようになった。一緒にどうしたらよいか考えてくれることもある。

「自分の仕事」と勝手に思い込んでいた用事が減った。

一人で勝手に頑張って、勝手に疲れてイライラしていたのだった。

似たようなエピソードが「繊細さんの本」でも紹介されているので、HSPあるあるなのだろう。

自分だけ休む時間がない…と感じた時、ふと立ち止まって自分の頑張り方が空回りしていることに気付いたら、随分と心が軽くなった。

後者の、環境によって増えてしまうストレスの方がずっと対処が難しい。

自分の天敵はテレビ。テレビから逃げるにために一人で暮らししたと言っても過言ではない。

朝起きたらまずテレビON、帰宅したらすぐテレビON、見てなくてもとりあえずテレビつけっぱなしにしたい人って一体なぜなのだろうか…

どうせ手元のスマホにくぎ付けなのに。

少なくとも自分の周囲の人はこのタイプが多い。

せめて音を小さくしてくれるようにお願いすることはあるが、できれば(どうせ見てないのだから)消してほしい。体調がすぐれない時は特にテレビをつけないでほしいと思う。

疲れていると感受性が強くなってしまうのか聞き流せずに数秒のニュースやCMで涙が溢れてしまうし、映像や音で頭痛が起きたり、自分にはテレビから流れてくる全てをBGMのように聞き流すことが難しいので非常に困る。

例えるなら、居酒屋の隣の席が盛り上がりすぎて、こちらの席の声が全く聞き取れずに会話が成り立たない状況とよく似ている。

今のところ、自分以外でテレビが苦手な人に出会ったことがない。

どうやら、トレーニングをするとテレビから流れてくる情報をBGMの様に聞き流すことができる様になるそうだ。

トレーニングといっても、テレビをつけっぱなしにしたまま別のことを考えるといった簡単なもので、テレビに意識が集中してしまったら止めて、落ち着いたらまた繰り返すそうだ。

正直、テレビをつけっぱなしにするのが苦痛すぎてトレーニングする気になれない。

テレビは無理でも、YouTubeやオーディブルで耐えられそうな動画や音声を選んで流しているが、そもそも自分で選んだものは好みが反映されてしまうから、トレーニングにならないのかもしれない。

仕事に関しては、在宅ワークに変えてからオフィスや通勤電車などの、人が密になる場所を回避できるのでかなり助かっている。

HSPだと知ったから在宅勤務に変えたのではなく、幸か不幸か腰を痛めて通勤ができなくなったので、これを機に在宅でもできる職種へ転職した。

月に数回の通勤で人の多さにぐったりしてしまい、疲れを2~3日引きずってしまうのは困りものだが、それでも家で仕事ができるのは集中できるし効率的だ。

増えた時間と余った体力を学習に充てたり、こうやってブログに思いを綴ることもできる。

自分は在宅メインの仕事がとても快適だが、在宅勤務が向かないタイプの人もいて

コロナ以降ほとんどのメンバーが在宅になったが、在宅勤務で精神的に追い込まれてしまい長期休暇を取る人が増えた。

社内のコミュニケーションがテキストベース、音声のみの会話になると、顔を合わせて会話する様にスムーズにいかないことも多い。

何より、相手の感情が分かりずらい。

人の感情が感じ取りずらい分、適切なコミュニケーションが分からないし、リアルなコミュニケーションと対面での会話を必要とする人もいるので一概におすすめはできない。

HSPだから在宅ワークが向いているとは限らないのだと思う。

自分と同じように、大勢の人が集まる場所では気が散って本領が発揮できないタイプの人には向いている。

チャットベースのビジネス会話とスピード感に慣れるまでは苦労もあったが、要領がつかめてくると快適だ。

仕事のチャットは基本t的に勤務中だけ留意していればやり過ごせるが、プライベートのLineが悩みの種だった。

Lineはすぐに返事をしなければいけない圧力がある(と思っている)し、既読のままで返信しないと何度もメッセージを送ってくる人もいる。

まだ返せていない内容があるのに、メッセージが溜まっていって混乱してしまう。

スタンプだけ送ってこられるのも困る。

特に用もないのに「おはよう」と「おやすみ」のスタンプだけ送ってくるのは何なのだろうか?

一応、返さなければと思ってこちらもスタンプで返すけど、この連絡って何の確認?っと不思議に思う。

全体的に自分のメッセージは「返事遅くなってごめん」から始まるものばかりだ。

一つ一つのメッセージに共感しようとしたり「何か悩んでいるのかも?」「なんと返せばいいのだろう?」と考えすぎて返信に時間がかかってしまう。

夜中に何度も

そこで、思い切って急ぎの用件か日程調整の連絡、Yes/Noで返せること以外はすぐに返信しないことにしてみた。

すぐに返事が思いつかない・少し考えて返したい内容は、自分に余裕のある時にしっかりと考えて返す様にした。

3か月ほど試した結果、自然と相手ものんびり返信してくれるようになり、返信に追われるようなことが少なくなった。

早く返さなきゃ。真剣に内容を考えて言葉を選らばなければ。と思い込んでいたものばかりだったことに気付いた。

しかし、せっかちタイプの人に「Lineを小まめにチェックできないので、急用の時は電話で」と伝えたら、電話が鳴りまくるという残念な結果となって困っている。

文字を打つのが面倒だから電話の方が楽なのだそうだ。

スタンプだけで「おはよう」「おやすみ」を送ってくる人は、返信しなくても送り続けてくると分かった。

送ることが日課なのか、何かこだわりがあるのか分からないが、返信は要らないのかもしれない。

自分の心に余裕ができてきたら、周囲の人も意外と自分都合で生きていることに気付いた。

頑張らなくていいことにも頑張りすぎてしまってストレスを増やしていたと思うと、今まで生きずらかったのが馬鹿らしいほどに気楽になれた。

ストレスを溜めがちな自分を変える

自分は、小さなことが積もり積もって限界に達した時に、すべてを怒りに任せてぶちまけてしまう癖があります。

ぶちまけてスッキリするならまだしも、怒りをぶつけることに慣れていないので反動で自分自身ががっつり落ち込み、不安になり、長く引きずってしまう。

普段から少しづつストレス回避の種をまくことで、徐々にストレスが減って頑張り方をコントロールができてきたように感じる。

自分の行動や伝え方、考え方を変えてみたことで、相手の反応が変わり、嬉しかったりほっこりしたりすることもある。

これががきっかけでコミュニケーションが増えたり、今までになかった会話ができたり、日常が少しずつ変わり始めた感覚があって楽しい。

失敗パターンもあるけれど、試行錯誤するのも楽しい。

自分がHSPだと知ったことで、自分との向き合い方が変わってきた。

HSPは特殊能力じゃない。むしろ弱点になることの方が多い。

最近は、HSPの得意と苦手を自分自身が受け入れて、自分のストレスをコントロールできるようになってきた。と感じるが

同時にもっと単純に、結局のところすべては心の持ちようなのだな。とも実感している。